桜が舞う季節になりました。
いかがおすごしでしょうか?
道端には、桜以外にもいろいろな花が咲いていますね。
花開く季節です。
私はこの季節のそわそわとした華やかさが好きです。
私たちがグループ名に使っている「FLOR(フロール)」という単語には、「花」という意味があります。
作家のみなさんが花開く一瞬一瞬に、一緒に立ち会ってゆきたいという願いが込められているのです。
さてさて、私たちがディレクションしているグループ展「night fell」の会期が近づいてまいりました。
下北沢散策もかねながら、是非足をお運びください!
まずはグループ展「night
fell」の詳細です。
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グループ展「night
fell」 (produced by FLOR)
場所;下北沢ギャラリー Shimokita Art Space Cスペース(http://www.shimokita- art.com/)
会期;4月17日(火)-4月22日(日)
OPEN;12:00-20:00
参加作家;渥見芽以、泉順太郎、小松杏里、野尻芽久美、濱口拡美 and FLOR
場所;下北沢ギャラリー Shimokita Art Space Cスペース(http://www.shimokita-
会期;4月17日(火)-4月22日(日)
OPEN;12:00-20:00
参加作家;渥見芽以、泉順太郎、小松杏里、野尻芽久美、濱口拡美 and FLOR
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今回のブログでは、参加している作家さんを簡単にですが、紹介したいと思います。
<渥見芽以>
多摩美術大学に通う学生さんです。
アパートメント |
アパートメント |
私が、彼女の作品を見たとき、絵の中に、すっと吸い込まれるような感覚になりました。
柔らかな溶け込みそうなニュアンスの風景画。
彼女の作品は、ある風景の中に、自分の記憶やそれに伴う思考を落とし込むような描き方をしています。
どこか既知感を覚えるのは、彼女が描いていく際に、
キャンバス上に自分自身の記憶を重ねこんでいるからなのかもしれません。
渥見さんとお話ししていた中で、印象的だったのが、
「キャンバスの前で考えている時間が長い」ということです。
渥見さんがキャンバスの前で導き出す「夜」についての記憶・思考。
それがいったいどんな形で、立ち現われてくるのか、とても楽しみです。
<泉順太郎>
泉君は前回の展示に引き続き、ビデオアートを出展していただきます。現在、東京芸術大学大学院映像メディア学専攻で藤幡正樹教授の下、映像の制作と研究を行っています。
彼の作品の特徴は、実写映像をパーツとして使い、
何層にもパーツや風景を重ねながらひとつの映像を作り上げるという点と、
ノスタルジックな趣のパーツを多様するという点が挙げられます。
そのような方法を用いてより美しく、しかしながらどこか錆びついたような世界をみせてくれます。
彼の作品は一つの絵画を見ているかのようであり、時間を忘れ没頭して見てしまう魅力があります。
「night fell」というテーマに合わせ、3つの夜景を作り出してくれます。
今回の展示に出品してくれる作品も、映像というよりもより絵画に近いものになる予定だそうです!
ぜひ、ご覧になる際にはゆったりとリラックスしながらご覧になってくださいね。
<小松杏里>
小松杏里さんは、自分の身体感覚、生命観に基づくドローイングを制作しています。FLOR発行のZINEにも作品を出してくださいました。
先の細いサインペンで、独特の曲線や点で描かれるのは、
彼女の中に根付いている生命の形です。
言葉にすることのできない、生命という得体のしれないものを、彼女は、増殖していく点や線で表現しています。
一貫して「生命」に対する自分の観念に基づき、多様なモチーフを一枚の紙の上に書き付けていきます。
今回は、「夜」をテーマにした新作を発表してくださいます。
<野尻芽久美>
野尻さんには、展示会場にてクッキーの販売をしていただきます!彼女は、お菓子を作るにあたり、
「おもちゃ箱にしまいたくなるようなお菓子たち
小さいころ大事に大事にしまっていた、人形や車に絵本。
その代わりになるような 、食べれるけれども、甘いけれども、心をわくわくさせてくれる。
そんなお菓子たちをつくっています。」
といっています。
見てわくわく、食べて幸せ。
そんな素敵な野尻芽久美ワールドを堪能してください:)
誰かにプレゼントするのにもおすすめです。
<濱口拡美>
1989年 東京生まれ。2011年 東京藝術大学美術学部先端芸術表現科 卒業。
個人として作家活動をする傍ら、
海と宇宙にロマンを抱く月面歩行部の部員でもあり、
浜辺の調査・科学絵本の制作も行なっています。
濱口さんの作品は
「既にある景色の映像・写真を利用しつつ、その風景の背景にあるであろう物語を提示する。」
という手法によって作り出されていきます。
彼女は、一つの作品を作り出す過程も重視しています。
ZINE「FLORvol.0」に寄せてくれた本は、その過程にあたる物語でした。
今回は「night fell」をテーマに家型のインスタレーションとともに、
ドローイングの展示を予定しています。
今回の作品にはどんな物語が紡ぎだされていくのでしょうか。
また、海、鼓動、点、線、輪郭 などに興味を持って活動している彼女。
ここ最近は、布や糸にも興味をもっており、今回の作品にも、点や線、輪郭に、布や糸の質感、風合いが反映されているのではないでしょうか。
以上の5名が出展してくださいます!
また、会場には、前回の展示、ZINEに参加してくださった”るびゑ”さんの卒業制作「never flat」を無料で配布しております!
るびゑさんの作品につきましては、前々回のブログをご参照ください。
るびゑさんファンには必見の作品になっているかと思います!
こちらも是非会場でご覧ください。
どの作家の皆様の作品も力作揃いです。
作品の良さというのは、なかなか言葉や写真だけでは伝わりにくいものです。
ぜひ、実物をご覧になって、アートが作り出す空間に身を委ねてみてください!
ご高覧賜りますよう何卒よろしくお願いいたします。